これまでに発売されたおすすめの洋楽アルバムを紹介します。
個人的におすすめしたいアルバムや、評価の高いアルバムを集めてみました。シングルだけを聴くのも良いですが、アルバムを聴いてアーティストの音楽観や世界観を知って欲しいなと思います。
ジャンルは、POP、HIP HOP、ROCK、オルタナティブ、R&B、Electronic/Danceなど様々な音楽を紹介しています。
この記事では2011年から2025年までの名盤を、新しい年から順にまとめています。年ごとに5枚前後を厳選しているので、気になった年から読んでみてください。
2025年
2025年は、スペイン語圏のアーティストが英語圏のチャートと賞レースの中心に立った年でした。ラテン、フラメンコ、オペラまで、「洋楽」という言葉の枠組み自体が問い直された1年です。
Bad Bunny『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』
ジャンル:ラテン/レゲトン
プエルトリコ出身、いまや世界で最も再生されているアーティストの一人であるBad Bunnyの6作目。2025年1月にリリースされました。
レゲトンやデンボウに加えて、サルサ、プレナ、ボンバといったプエルトリコ土着のリズムを大胆に取り込み、島の歴史と自身のルーツを正面から歌った作品です。政治的なメッセージを込めながら、あくまでダンスミュージックとして成立させているのが見事。
2026年2月のグラミー賞では最優秀アルバム賞を受賞。全編スペイン語のアルバムがこの賞を獲るのは史上初の出来事でした。
おすすめ収録曲『DtMF』『BAILE INoLVIDABLE』。
ROSALÍA『LUX』
ジャンル:オルタナティブ/アート・ポップ
スペイン出身のロザリアが2025年11月に発表した4作目。ロンドン交響楽団との共演で録音され、フラメンコを出発点にオペラ、バロック、エレクトロニカまでを飲み込んだ、途方もないスケールの作品です。
ビョークやカルミーニョらが参加し、13を超える言語で歌われるという構成も含めて、ポップミュージックの枠を軽々と越えています。
各国の音楽メディアの2025年年間ベストで軒並み1位を獲得し、批評家からの支持という点では文句なしにこの年の代表作となりました。ポップスとして聴いても、現代音楽として聴いても面白い1枚です。
おすすめ収録曲『Berghain』『La Perla』。
Lady Gaga『MAYHEM』
ジャンル:ポップ/ダンス
2025年3月リリース。近年はジャズやカントリー寄りの作品、俳優業と幅を広げていたレディー・ガガが、デビュー当時のダークなエレクトロ・ポップに帰ってきた作品です。
先行シングル『Abracadabra』はグラミー賞の中継中に映像が解禁され、大きな話題になりました。初期の『The Fame Monster』を思わせるインダストリアルなビートと、現在の歌唱力が組み合わさっていて、懐かしさと新しさが同居しています。
「ガガってこういう人だったよな」と思い出させてくれる、ファンにとっては待望の1枚でしょう。
おすすめ収録曲『Abracadabra』『Disease』。
The Weeknd『Hurry Up Tomorrow』
ジャンル:R&B/ポップ
2025年1月リリース。『After Hours』『Dawn FM』に続く三部作の完結編として発表された作品です。
シンセ主体のダークなサウンドはそのままに、ここまで積み上げてきた「アベル・テスファイ」というキャラクターに区切りをつける内容になっています。同名の映画も公開され、音楽と映像をセットで完結させる構成でした。
ザ・ウィークエンドはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
おすすめ収録曲『Cry For Me』『Timeless』。
2024年
2024年は女性アーティストの年でした。ビヨンセがカントリーに、チャーリー XCXがクラブに振り切り、ビリー・アイリッシュとサブリナ・カーペンターがチャートを分け合った1年です。
Beyoncé『COWBOY CARTER』
ジャンル:カントリー/R&B
2024年3月リリース。三部作の「ACT II」にあたる作品で、テーマはカントリーです。全27曲・約80分という大作で、テキサスのラジオ番組に見立てた構成の中に、ドリー・パートンやウィリー・ネルソンが登場します。
単なるジャンル転向ではなく、カントリーというアメリカ音楽の根幹に黒人音楽家が果たしてきた役割を掘り起こす、という狙いがはっきりした作品です。先行シングル『Texas Hold ‘Em』では、黒人女性として初めてビルボードのカントリー・ソング・チャートで首位に立ちました。
2025年2月の第67回グラミー賞では、悲願の最優秀アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『Texas Hold ‘Em』『16 CARRIAGES』。
Charli xcx『BRAT』
ジャンル:ダンス/ハイパーポップ
2024年6月リリース。蛍光グリーンのジャケットが世界中のSNSを埋め尽くし、「brat summer」という言葉まで生んだ、この年最大の文化現象となった作品です。
中身は硬質なクラブ・ミュージックで、けっして聴きやすいだけの音ではありません。それでいて、承認欲求や嫉妬、友人の死といった生々しい感情を隠さず歌っているのが強い。
リミックス盤『Brat and It’s Completely Different but Also Still Brat』まで含めて一つの作品として語られることが多く、2025年のブリット・アワードで最優秀アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『360』『Apple』『Von dutch』。
Billie Eilish『HIT ME HARD AND SOFT』
ジャンル:ポップ/オルタナティブ
2024年5月リリースの3作目。兄フィニアスとの二人三脚という制作体制は変わらないまま、これまでで最も音の情報量が多い作品になりました。
タイトル通り、囁くように静かなパートと、ビートが叩きつけられるパートが1曲の中で切り替わる構成が多く、シングル単位ではなくアルバム単位で聴かせる設計になっています。
『BIRDS OF A FEATHER』は世界中でロングヒットを記録し、彼女の代表曲の一つになりました。
おすすめ収録曲『BIRDS OF A FEATHER』『LUNCH』。
Sabrina Carpenter『Short n’ Sweet』
ジャンル:ポップ
2024年8月リリース。子役出身のサブリナ・カーペンターが、この1枚でいっきにトップスターの位置まで駆け上がりました。
軽やかなポップスに、皮肉とユーモアの効いた歌詞を乗せるスタイルが持ち味。先行シングル『Espresso』はこの年の夏を象徴する曲になり、『Please Please Please』とともに大ヒットしました。
70年代のソフトロックやカントリーの手触りを取り入れつつ、あくまで現代的なポップスに仕上げているバランス感覚が見事です。
おすすめ収録曲『Espresso』『Please Please Please』。
Kendrick Lamar『GNX』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2024年11月、予告なしにリリースされた作品。ドレイクとの一連の応酬でこの年のヒップホップシーンを席巻した直後の発表ということもあり、とんでもない注目度でした。
ウェストコースト色の濃いビートに、これまでの作品より直球で攻撃的なラップが乗ります。難解さより勢いが前に出た1枚で、ケンドリックの作品の中では入口としても聴きやすいはずです。
2025年2月にはスーパーボウルのハーフタイムショーに単独で出演。2026年のグラミー賞では最優秀ラップ・アルバム賞を受賞し、SZAとの『luther』が最優秀レコード賞に輝きました。
おすすめ収録曲『squabble up』『luther (feat. SZA)』。
2023年
2023年は、インディーロックとポップスの距離がぐっと縮まった年でした。バンド編成の作品がチャートの上位に戻ってきたのも印象的です。
Olivia Rodrigo『GUTS』
ジャンル:ポップ/ロック
2023年9月リリースの2作目。デビュー作『SOUR』の成功を受けて、今度は明確にロック側へ舵を切りました。
90年代のオルタナやポップパンクを下敷きにしたギターサウンドが中心で、10代の終わりの苛立ちや自意識を、笑えるくらい率直な言葉で歌います。バラードも強いのですが、このアルバムはやはり荒っぽい曲がいい。
ライブでの評価も高く、シンガーソングライターとしてもロックアーティストとしても信頼できる存在になりました。
おすすめ収録曲『vampire』『bad idea right?』。
boygenius『the record』
ジャンル:インディーロック
ジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・デイカスという実力派シンガーソングライター3人によるバンドの、初のフルアルバム。2023年3月にリリースされました。
3人が曲ごとにリードを分け合い、コーラスで重なる構成が本当に美しい。それぞれのソロ作を聴いてきた人ほど、この3人が並んだときの化学反応に驚くはずです。
各メディアの年間ベストで上位に入り、2024年のグラミー賞では3部門を受賞しました。静かな曲が多いので、夜に聴くのがおすすめです。
おすすめ収録曲『Not Strong Enough』『$20』。
Travis Scott『UTOPIA』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2023年7月リリース。『ASTROWORLD』から5年ぶりとなった作品です。
重心の低いビートと、空間を大きく使ったミックスはあいかわらず。ビヨンセ、ドレイク、ザ・ウィークエンド、プレイボーイ・カルティら参加陣も豪華で、1曲ごとの密度が高い1枚です。
『FE!N』はSNSをきっかけに後からじわじわ伸びていき、ライブでの定番曲になりました。
おすすめ収録曲『FE!N』『MELTDOWN』。
Chappell Roan『The Rise and Fall of a Midwest Princess』
ジャンル:ポップ
2023年9月リリースのデビューアルバム。発売直後こそ大きな話題にはなりませんでしたが、翌2024年にかけてじわじわと火がつき、最終的には世界的なブレイクにつながった作品です。
80年代シンセポップの華やかさと、ドラァグカルチャーを取り込んだ演出、そして中西部の田舎町で育ったクィアの若者としての実感。この3つが同時に鳴っているのが強みです。
「時間をかけて売れたアルバム」の好例で、いま聴くと最初から完成していたことが分かります。
おすすめ収録曲『Red Wine Supernova』『Pink Pony Club』。
Miley Cyrus『Endless Summer Vacation』
ジャンル:ポップ
2023年3月リリースの8作目。ロック路線やカントリー路線を行き来してきたマイリー・サイラスが、自分の声の魅力をいちばん自然に活かした場所に着地した1枚です。
先行シングル『Flowers』は「自分で自分に花を買える」と歌う独立宣言のような曲で、世界中で大ヒット。ハスキーな低音がここまで気持ちよくハマる曲もそうそうありません。
『Flowers』は2024年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞し、長いキャリアで初のグラミー受賞となりました。
おすすめ収録曲『Flowers』『River』。
Lana Del Rey『Did You Know That There’s a Tunnel Under Ocean Blvd』
ジャンル:オルタナティブ/シンガーソングライター
2023年3月リリースの9作目。長大なタイトルの通り、アメリカの風景と自身の家族の記憶をゆっくり掘り下げていくような作品です。
ピアノと声だけで進む曲が多く、はっきりしたサビを用意しないまま7分近く流れていく曲もあります。ヒットを狙う作りではまったくないのに、いつまでも聴いていられる不思議な引力があります。
翌年のグラミー賞では最優秀アルバム賞にノミネート。批評家の年間ベストにも数多く選ばれました。
おすすめ収録曲『A&W』『The Grants』。
2022年
2022年は、パンデミックで閉じていたダンスフロアが戻ってきた年。ハウス、ディスコ、レゲトンと、身体を動かすための音楽が一斉に鳴り出しました。
Beyoncé『RENAISSANCE』
ジャンル:ハウス/ダンス
2022年7月リリース。三部作の「ACT I」にあたる作品で、テーマはハウス、ディスコ、そしてボールルーム・カルチャーです。
黒人とクィアのコミュニティが作り上げてきたクラブ・ミュージックの歴史に光を当てる、という明確な意図のもとで作られており、全16曲がほぼ切れ目なくつながって1本のDJミックスのように聴こえます。
『Break My Soul』は全米シングルチャート1位を獲得。第65回グラミー賞では4部門を受賞し、この時点でグラミー賞の史上最多受賞記録を更新しました。
おすすめ収録曲『Break My Soul』『Cuff It』。
Harry Styles『Harry’s House』
ジャンル:ポップ
2022年5月リリースの3作目。ワン・ダイレクション出身という出自を完全に過去のものにした作品です。
70〜80年代のソフトロックやファンクを参照しつつ、あくまで軽やかで風通しのいいポップスに仕上がっています。『As It Was』は世界中で記録的なロングヒットとなり、この年を代表する1曲になりました。
2023年のグラミー賞では最優秀アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『As It Was』『Late Night Talking』。
Kendrick Lamar『Mr. Morale & The Big Steppers』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2022年5月リリース。『DAMN.』から5年ぶりとなる作品で、内容は極めて内省的です。
セラピーの場を思わせる語り口で、家族との関係、世代を超えて受け継がれるトラウマ、自身の弱さや偽善までを掘り下げていきます。聴いていて楽な作品ではありませんが、ラッパーがここまで自分を解体してみせた例はそう多くありません。
賛否も含めて大きな議論を呼んだ、2020年代のヒップホップを語るうえで外せない1枚です。
おすすめ収録曲『N95』『United In Grief』。
Bad Bunny『Un Verano Sin Ti』
ジャンル:ラテン/レゲトン
2022年5月リリース。この年、全世界で最も再生されたアルバムです。
カリブ海のビーチで流れているような、風通しのいいレゲトンとダンスホールが中心。全23曲と長尺ですが、通して聴いても重さがなく、まさに「夏のアルバム」という言葉がぴったりです。
全編スペイン語のアルバムとして初めてグラミー賞の最優秀アルバム賞にノミネートされ、ラテン音楽が英語圏のメインストリームに完全に入り込んだことを決定づけました。
おすすめ収録曲『Tití Me Preguntó』『Moscow Mule』。
SZA『SOS』
ジャンル:R&B/ソウル
2022年12月リリース。デビュー作『Ctrl』から5年、ずっと待たれていた2作目です。
全23曲というボリュームの中に、R&Bだけでなくポップパンク、フォーク、グランジまで放り込まれていて、ジャンルの区切りがほとんど意味をなしません。それでいて、失恋と自己嫌悪をめぐる一人の語りとして一貫しています。
『Kill Bill』は翌2023年に全米シングルチャート1位を獲得。アルバムも長期にわたってチャート上位に居座り続けました。
おすすめ収録曲『Kill Bill』『Snooze』。
2021年
2021年は、10代の新人がチャートを塗り替えた一方で、ベテランが円熟した作品を出した年でもありました。
Olivia Rodrigo『SOUR』
ジャンル:ポップ/ロック
2021年5月リリースのデビューアルバム。当時18歳、ディズニー作品出身のオリヴィア・ロドリゴが、失恋を題材にした『drivers license』1曲で世界的なスターになった、その勢いのまま作られた作品です。
ピアノバラードからポップパンクまで振れ幅が大きく、10代特有の生々しい感情がそのまま音になっています。テイラー・スウィフトやパラモアからの影響を隠さないのも潔い。
2022年のグラミー賞では最優秀新人賞を含む3部門を受賞しました。
おすすめ収録曲『good 4 u』『drivers license』。
Adele『30』
ジャンル:ポップ/ソウル
2021年11月リリース。『25』から6年ぶりとなった作品で、離婚と、それを息子にどう伝えるかという極めて私的な出来事が主題になっています。
実際の会話の録音が挿入される曲もあり、これまでの作品以上に生々しい。一方で歌の力は相変わらず圧倒的で、『Easy On Me』の1コーラス目だけで持っていかれます。
「聴かせるアルバム」という点では、彼女のキャリアで最も完成度が高い1枚かもしれません。
おすすめ収録曲『Easy On Me』『To Be Loved』。
Silk Sonic『An Evening with Silk Sonic』
ジャンル:R&B/ソウル
ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるユニットの唯一のアルバム。2021年11月リリースです。
70年代のソウル/ファンクを、パロディではなく本気で再現しにいった作品で、生演奏の質感、コーラスワーク、ストリングスのアレンジまで徹底しています。ボビー・ウーマックらの時代を知っている人ほど楽しめるはず。
『Leave the Door Open』は2022年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を含む4冠を達成しました。
おすすめ収録曲『Leave the Door Open』『Smokin Out The Window』。
Little Simz『Sometimes I Might Be Introvert』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
ロンドン出身のラッパー、リトル・シムズの4作目。2021年9月リリースです。
オーケストラやゴスペル・クワイアを大胆に使った、映画のサウンドトラックのようなスケールの大きい作品。タイトル通り「内向的な自分」をテーマにしながら、音そのものは堂々としているという対比が面白い。
2022年のマーキュリー・プライズを受賞し、イギリスのヒップホップシーンを代表する存在になりました。日本ではまだ知名度が高くありませんが、ぜひ聴いてほしい1枚です。
おすすめ収録曲『Woman』『Introvert』。
Billie Eilish『Happier Than Ever』
ジャンル:ポップ/オルタナティブ
2021年7月リリースの2作目。ささやくようなボーカルとミニマルなビートという1作目の武器はそのままに、より落ち着いた大人の作品になりました。
タイトル曲『Happier Than Ever』は、静かな弾き語りから後半で一気に歪んだギターが爆発する構成。溜め込んだ怒りが噴き出す瞬間の快感がすごい。
兄フィニアスとの自宅制作というスタイルも変わらず。全米・全英ともに1位を獲得しました。
おすすめ収録曲『Happier Than Ever』『NDA』。
Tyler, The Creator『CALL ME IF YOU GET LOST』
ジャンル:ヒップホップ
2021年6月リリースの6作目。DJドラマの煽り声がアルバム全体に挟み込まれ、2000年代のミックステープをそのまま現代に持ち込んだような作りになっています。
荒々しいラップと、うっとりするほど美しいサンプリングが同居しているのがタイラーらしいところ。旅先で書いた絵葉書のような語り口で、9分近い大曲『WILSHIRE』まで一気に聴かせます。
全米アルバムチャート1位を獲得し、翌2022年のグラミー賞では最優秀ラップ・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『WUSYANAME』『SWEET / I THOUGHT YOU WANTED TO DANCE』。
2020年
2020年はライブができなくなった年。その分、家で作られた作品や、じっくり聴かせるアルバムが強い印象を残しました。
Taylor Swift『folklore』
ジャンル:インディーフォーク/ポップ
2020年7月、告知からわずか1日でリリースされた作品。ロックダウン中に作られたことがそのまま音に出ています。
それまでのきらびやかなポップスから一転、アコースティックギターとピアノを中心にした落ち着いたサウンドで、しかも歌詞の多くが自分自身ではなく架空の人物の物語になっています。ザ・ナショナルのアーロン・デスナーとの共作が大きく効いていますね。
2021年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞。テイラー・スウィフトというアーティストの評価を決定的に変えた1枚です。
おすすめ収録曲『cardigan』『exile (feat. Bon Iver)』。
The Weeknd『After Hours』
ジャンル:R&B/ポップ
2020年3月リリース。80年代のシンセポップを全面的に取り入れた作品で、赤いジャケットに顔を血だらけにしたビジュアルも強烈でした。
『Blinding Lights』は世界中で記録的なロングヒットとなり、ビルボードのシングルチャート史に残る滞在記録を打ち立てています。ダンスミュージックとしての気持ちよさと、歌詞の孤独感のギャップがこの人の魅力です。
アルバムがグラミー賞に1つもノミネートされなかったことが騒動になった、という話も含めて記憶に残る作品でした。
おすすめ収録曲『Blinding Lights』『Save Your Tears』。
Dua Lipa『Future Nostalgia』
ジャンル:ダンス/ポップ
2020年3月リリースの2作目。タイトル通り、70〜80年代のディスコやファンクを現代のプロダクションで鳴らした作品です。
ロックダウンのまっただ中に出たにもかかわらず——というより、だからこそ——家で踊れる音楽として世界中に広がりました。捨て曲がほとんど無く、アルバムとしての完成度が非常に高い。
2021年のグラミー賞で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『Don’t Start Now』『Levitating』。
Fiona Apple『Fetch the Bolt Cutters』
ジャンル:オルタナティブ
2020年4月リリース。8年ぶりとなった5作目で、自宅で録音されました。
打楽器として使われているのは、鍋やドアや床、そして飼い犬の吠え声まで。整えられたポップスとは正反対の、剥き出しの音の塊です。それでいてリズムは異常に気持ちいい。
批評家の評価は圧倒的で、Pitchforkが満点をつけたことも話題になりました。万人向けではありませんが、一度ハマると抜け出せない作品です。
おすすめ収録曲『Shameika』『Fetch the Bolt Cutters』。
Phoebe Bridgers『Punisher』
ジャンル:インディーロック/フォーク
2020年6月リリースの2作目。囁くような歌声と、淡々とした言葉で日常の不安を描く作風が特徴です。
静かな曲が並びますが、最後の『I Know The End』では叫び声で終わるという構成になっていて、アルバム全体で一つの感情の流れを作っています。骸骨のスーツを着たパフォーマンスを覚えている人も多いでしょう。
この作品でインディーシーンの中心人物となり、後のboygenius結成へとつながっていきます。
おすすめ収録曲『Kyoto』『I Know The End』。
2019年
2019年は、10代のビリー・アイリッシュが音楽の作り方そのものを変えた年でした。寝室で作られた音がチャートの頂点に立った瞬間です。
Billie Eilish『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』
ジャンル:ポップ/オルタナティブ
2019年3月リリースのデビューアルバム。当時17歳のビリー・アイリッシュが、兄フィニアスと自宅の寝室で作り上げた作品です。
低音を強調した最小限のビートと、囁くように歌うボーカル。当時のポップスの常識からすると音数が異常に少ないのですが、それがかえって強烈な個性になりました。ホラー映画のような世界観も含めて、他に似たものがありません。
2020年のグラミー賞では主要4部門を独占。史上最年少での最優秀アルバム賞受賞という記録も打ち立てました。
おすすめ収録曲『bad guy』『bury a friend』。
Tyler, The Creator『IGOR』
ジャンル:ヒップホップ/R&B
2019年5月リリース。ラッパーとして知られていたタイラー・ザ・クリエイターが、ほぼ全編で歌い、シンセを弾き、プロデュースまで自分で行った作品です。
三角関係の失恋を一本の物語として構成しており、ヒップホップというよりソウル/ファンクのアルバムとして聴けます。ブロンドのウィッグにスーツという「IGOR」のビジュアルも含めて、完全に作り込まれた1枚。
2020年のグラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『EARFQUAKE』『NEW MAGIC WAND』。
Lana Del Rey『Norman Fucking Rockwell!』
ジャンル:オルタナティブ/ポップ
2019年8月リリース。ジャック・アントノフとの共作で、ピアノとギターを中心にした静かな作品に仕上がっています。
カリフォルニアの光と、その裏側にある倦怠感を描くという作風は一貫していますが、この作品ではそれが最も洗練された形で出ました。長尺の曲が多く、聴き通すのに集中力が要りますが、それに見合う内容です。
各メディアの2019年年間ベストで軒並み上位に入り、彼女の代表作という評価が定着しました。
おすすめ収録曲『Doin’ Time』『Venice Bitch』。
Ariana Grande『thank u, next』
ジャンル:ポップ/R&B
2019年2月リリース。前作『Sweetener』からわずか半年という異例の短さで発表されました。
公私にわたる出来事が続いた時期に作られた作品で、失恋も別れも全部曲にしてしまうという開き直りが清々しい。トラップ寄りのビートに、細かく重ねたコーラスを乗せるスタイルがこの時期に完成しました。
タイトル曲は全米シングルチャート1位を獲得。90年代・00年代の映画をパロディにしたMVも大きな話題になりました。
おすすめ収録曲『thank u, next』『7 rings』。
FKA twigs『MAGDALENE』
ジャンル:オルタナティブR&B
2019年11月リリースの2作目。手術や別れを経て作られた作品で、痛みそのものが音になっているような1枚です。
エレクトロニカとR&B、それにクラシックの声楽を思わせる歌唱が組み合わさっていて、他のどのジャンルにも収まりません。ポールダンスを取り入れた『cellophane』のMVは、映像作品としても高く評価されました。
聴く側にもそれなりの体力を要求しますが、2010年代の終わりを代表する作品の一つです。
おすすめ収録曲『cellophane』『sad day』。
2018年
2018年はヒップホップが完全にポップスの主役になった年。同時に、ジャンルの垣根を無視した作品が高く評価された年でもあります。
Ariana Grande『Sweetener』
ジャンル:ポップ/R&B
2018年8月リリースの4作目。ファレル・ウィリアムスが多くの曲を手がけ、それまでのアリアナ・グランデとは少し違う、風変わりで浮遊感のあるポップスになりました。
2017年のマンチェスターでのテロを経て作られた作品でもあり、『get well soon』のように不安や回復を正面から扱った曲が収められています。
2019年のグラミー賞で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『no tears left to cry』『God is a woman』。
Cardi B『Invasion of Privacy』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2018年4月リリースのデビューアルバム。SNSでの人気からラッパーへ転身したカーディ・Bが、実力で黙らせにきた作品です。
トラップからラテン、R&Bまで幅広く、しかもどの曲でもキャラクターが立っています。ラテントラップの『I Like It』ではBad BunnyとJ Balvinを迎え、この後のラテン音楽ブームを先取りしていました。
2019年のグラミー賞では、女性ソロアーティストとして初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『I Like It』『Bodak Yellow』。
Travis Scott『ASTROWORLD』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2018年8月リリース。ヒューストンにあった遊園地「アストロワールド」の名を冠した作品で、タイトル通り遊園地を歩いているような、次々と場面が変わる構成になっています。
『SICKO MODE』は曲中で3回もビートが変わるという構造で、それでいて全米シングルチャート1位を獲得しました。この曲以降、「曲の途中で全部作り変える」手法が一気に広まった印象があります。
客演やプロデュース陣も豪華で、2010年代後半のヒップホップを象徴する1枚です。
おすすめ収録曲『SICKO MODE』『STARGAZING』。
Janelle Monáe『Dirty Computer』
ジャンル:R&B/ファンク/ポップ
2018年4月リリースの3作目。SF的な設定を用いながら、自分自身のアイデンティティを正面から歌った作品です。
プリンスが制作に関わっていたことでも知られ、ファンクの手触りが全編にあります。同時に公開された48分の映像作品「エモーション・ピクチャー」と併せて観ると、より楽しめるはず。
ポップスとしての気持ちよさと、メッセージの強度が両立している稀有な1枚で、グラミー賞の最優秀アルバム賞にもノミネートされました。
おすすめ収録曲『Make Me Feel』『PYNK』。
Arctic Monkeys『Tranquility Base Hotel & Casino』
ジャンル:ロック/オルタナティブ
2018年5月リリース。前作『AM』の路線を期待していたファンを、いい意味で完全に裏切った作品です。
ギターロックではなくピアノ主体のラウンジ音楽のような質感で、舞台は「月面のホテル兼カジノ」。アレックス・ターナーが語り部のように歌う構成で、初聴では戸惑う人が多いはずです。
ただ、繰り返し聴くほど味が出るタイプの作品で、バンドのキャリアを語るうえで重要な1枚になりました。
おすすめ収録曲『Four Out Of Five』『Star Treatment』。
2017年
Kendrick Lamar『DAMN.』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
出すアルバムが毎度名盤で期待が高まっていましたが、その期待に答えるような素晴らしいアルバムだと思います。
海外の多数音楽メディアで高い評価を得ており、その多くは2017年ナンバー1と評しています。2017年を代表するアルバムと言えるでしょう。
翌2018年には、ヒップホップの作品として初めてピュリツァー賞音楽部門を受賞しました。ポピュラー音楽の作品がこの賞を獲ること自体が異例で、ケンドリック・ラマーの評価を決定づけた出来事です。
おすすめ収録曲『DNA.』『HUMBLE.』。
SZA『CTRL』
ジャンル:R&B/ソウル
アメリカのシンガーソングライターSZAのデビューアルバムです。
ソウルミュージックにR&B、HIP HOP、HOUSEなどの要素を取り入れた音楽になっています。恋愛における不安や嫉妬を、飾らない言葉でそのまま歌うのが持ち味です。
2017年に高い評価を得たアルバムで、グラミー賞では最優秀新人賞を含む5部門にノミネートされました。この後の女性R&Bシンガーに与えた影響は非常に大きく、いま聴いても新しさが失われていません。
おすすめ収録曲『The Weekend』『Love Galore』。
Lorde『Melodrama』
ジャンル:ポップ/オルタナティブ
2013年、ビルボードNo.1を記録するなど鮮烈なデビューを飾ったLorde。2014年にはグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞しました。当時10代とは思えない堂々たるライブも披露しています。
そんな彼女の2枚目のアルバムがこの『Melodrama』。本作も彼女が持つ豊かな表現力や神秘的な雰囲気が存分に発揮されて素晴らしいアルバムです。
一晩のホームパーティーを舞台に、失恋から立ち直るまでを描くというコンセプトになっており、アルバムを通して聴くとより深く味わえます。グラミー賞の最優秀アルバム賞にもノミネートされました。
おすすめ収録曲『Green Light』『Homemade Dynamite』。
Gorillaz『Humanz』
ジャンル:オルタナティブ
Blurのボーカル・デーモン・アルバーンの別ユニットです。こちらはロックだけではなく、HIP HOPなどの様々なジャンルを融合させたような音楽が特徴です。
アニメのキャラクターが演奏しているバーチャル覆面音楽プロジェクトというのも面白いですね。
本作は「世界が終わる夜のパーティー」というコンセプトで作られており、参加ゲストの数が過去最多。1曲ごとにボーカリストが変わっていくので、コンピレーションのような楽しみ方もできます。
おすすめ収録曲『Ascension』『Saturnz Barz』。
Linkin Park『One More Light』
ジャンル:ロック/オルタナティブ
2017年7月、ボーカルのチェスター・ベニントンの訃報が報じられ、世界中に衝撃が走りました。
Linkin Parkには熱狂的なファンも多く、彼らにとっては受け入れがたい事実だったはずです。チェスターの歌声はまさに唯一無二であり、二度と生で聴けないというのは残念で仕方がありません。
本作はバンドの中でも特にポップス寄りの作風で、発表当時は賛否がありました。しかし、彼の死後に聴き返すと歌詞の一つひとつの重みがまったく違って聞こえます。バンドは2024年に新ボーカルのエミリー・アームストロングを迎えて活動を再開しました。
これまで発売されたアルバムはいずれも素晴らしいものなので、まだ聴いていない人はぜひ聴いてみて下さい。
おすすめ収録曲『Talking To Myself』『One More Light』。
Foo Fighters『Concrete & Gold』
ジャンル:ロック
サマソニがすごすぎた。圧倒的すぎる(圧倒的に)。もし音楽が好きなら、一度で良いからライブを観て欲しいアーティストだと思います。
本作はプロデューサーにグレッグ・カースティンを迎え、ハードなリフとポップなメロディを同居させた作品になっています。ポール・マッカートニーがドラムで参加している曲があるのも話題になりました。
過去のアルバムも素晴らしいので併せて聴いて欲しいです。
おすすめ収録曲『Run』『The Sky Is A Neighborhood』。
St. Vincent『MASSEDUCTION』
ジャンル:オルタナティブ
毎回期待を裏切らないセイント・ヴィンセント。
前作の『St. Vincent』はかなり評価が高く、私もヘビロテしました。本作も期待通りの出来となっています。ロックでありポップであり、枠にとらわれない音楽が非常にかっこいい。
個人的には2017年で一番好きなアルバムですね。ジャック・アントノフとの共作でポップさが増しつつ、歪んだギターと不穏な歌詞は健在。グラミー賞では最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『New York』『Los Ageless』。
Ed Sheeran『÷ (Divide)』
ジャンル:ポップ
これまでグラミー賞などを受賞していて注目されていたアーティストでしたが、2017年は予想を超える活躍をしていました。
本国イギリスのチャートを占拠する(TOP20のうち16曲がエド・シーラン!!)という異常事態も起きてました。『Shape of You』以外にも『Perfect』や『Castle On The Hill』が大ヒットしています。
自身の曲だけではなく、プロデュースも数々手がけている実力派です。『Shape of You』は2010年代を代表するヒット曲の一つとなり、いまなお世界中で聴かれ続けています。
おすすめ収録曲『Shape of You』『Perfect』『Castle On The Hill』。
2016年
Radiohead『A Moon Shaped Pool』
ジャンル:オルタナティブ
90年代から根強い人気を誇るバンドRadioheadの9作目のアルバムです。
非常に繊細であり壮大でもある、何とも形容しがたい音楽ですね。音楽そのものとその空気感や雰囲気を感じられるアルバムです。
ジョニー・グリーンウッドによるオーケストラのアレンジが全編で効いていて、バンドサウンドというより室内楽に近い響きになっています。長年ライブでのみ演奏されてきた『True Love Waits』がついに音源化されたことも、古くからのファンには大きな出来事でした。
おすすめ収録曲『Daydreaming』『Burn The Witch』。
Chance The Rapper『Coloring Book』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2016年、非常に高い評価を得たアルバムですね。ヘビロテしました。
ゴスペルの合唱を全面的に取り入れた、圧倒的に多幸感のある作品です。ヒップホップでここまで明るく、祝祭的な音を鳴らした例はそう多くありません。
レコード会社と契約せず、ストリーミング限定の無料配信作品としてリリースされたにもかかわらず、グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞。音楽の売り方そのものを変えた作品としても記憶されています。
おすすめ収録曲『No Problem』『Same Drugs』。
Solange『A Seat at the Table』
ジャンル:R&B/ソウル
Solange(ソランジュ)はかの有名な女性アーティスト、ビヨンセの妹です。
と言ってもビヨンセのようなパワフルなイメージではなく、しっとりと美しい歌声に魅了されるアルバムです。90年代のR&Bが好きな人ならハマること間違いないでしょう。
穏やかな音の下で語られているのは、黒人女性として生きることの怒りと誇りです。所々に挟まれるインタールードでの語りも含めて、1枚を通して聴くことで意味がつながる構成になっています。
おすすめ収録曲『Cranes in the Sky』『Don’t Touch My Hair』。
The Weeknd『Starboy』
ジャンル:R&B/ソウル
ダフト・パンクを迎えたタイトル曲で幕を開ける、ザ・ウィークエンドの3作目。全米アルバムチャート1位を獲得しました。
それまでの暗く沈んだR&Bから、よりポップでダンサブルな方向へ踏み出した作品で、この路線がのちの『After Hours』へとつながっていきます。
18曲・約68分と長めですが、シングル曲の強さで最後まで飽きさせません。
おすすめ収録曲『Starboy』『I Feel It Coming』。
The Chainsmokers『Collage』
ジャンル:ダンス
2016年に大ヒットを記録した『Closer』と『Don’t Let Me Down』を収録したEPです。
EDMのビルドアップとポップスの歌メロを組み合わせたスタイルで、この時期のダンスミュージックの流行を決定づけました。『Closer』は全米シングルチャートで12週連続1位という記録を打ち立てています。
ザ・チェインスモーカーズについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめ収録曲『Closer』『Don’t Let Me Down』。
Beyoncé『Lemonade』
ジャンル:R&B/ソウル
2016年4月リリース。全収録曲に映像を付けた「ビジュアル・アルバム」で、65分の映像作品がHBOで同時に放送されました。
夫の裏切りへの怒りから赦しに至るまでを、11の章立てで描くという構成。音楽的にもレゲエ、ロック、カントリー、ゴスペルまで飲み込んでおり、ジャック・ホワイトやケンドリック・ラマーが参加しています。
大きなシングルヒットこそ無いものの、アルバムとしての完成度が非常に高く、各メディアの年間ベストで軒並み上位に入りました。第59回グラミー賞では最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『Formation』『Hold Up』。
Rihanna『ANTI』
ジャンル:R&B/ポップ
2016年1月リリースの8作目。それまでのヒット曲を量産するスタイルから離れ、自分の好きな音を並べたような、実験的で落ち着いた作品になりました。
『Work』のようなダンスホール寄りの曲もあれば、『Love on the Brain』のような50年代ソウル風の曲もあり、統一感よりも幅の広さが魅力です。
本作以降、リアーナは音楽よりも事業の方で世界的な存在になっていきますが、アーティストとしての到達点はこの1枚だと思います。リアーナについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
おすすめ収録曲『Needed Me』『Work』。
A Tribe Called Quest『We got it from Here… Thank You 4 Your service』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
めちゃくちゃ久しぶりのアルバムリリースとなった作品。古き良きHip Hopを味わえるアルバムです。
今のHip Hopとは異なる音に懐かしさを感じてテンションが上がります。
18年ぶりの新作であり、制作途中で亡くなったメンバーのファイフ・ドーグの遺作にもなりました。これが最後のアルバムとして発表されています。ケンドリック・ラマーやアンドレ3000らが参加し、90年代のグループが2016年の音として鳴っているのが本当に見事です。
おすすめ収録曲『We The People….』『Dis Generation』。
2015年
Kendrick Lamar『To Pimp a Butterfly』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2015年3月リリース。ジャズ、ファンク、スポークンワードを全面的に取り入れた、ヒップホップの枠を大きく越えた作品です。
ジョージ・クリントンやカマシ・ワシントン、サンダーキャットら演奏陣が参加し、打ち込みではなく生演奏の熱がそのまま入っています。
『Alright』は当時のブラック・ライヴズ・マター運動のなかで街頭で歌われる曲となり、音楽が社会と直接つながった稀有な例になりました。2010年代の最重要作を1枚選べと言われたら、この作品を挙げる人は非常に多いはずです。
おすすめ収録曲『Alright』『King Kunta』。
Justin Bieber『Purpose』
ジャンル:POP
このアルバムからは多数のヒット曲が出ました。それだけではなく、他のアーティストとのコラボでも活躍。その勢いは翌年になっても衰えませんでした。
スクリレックスやディプロを迎えたトロピカルハウス路線が見事にハマり、「元子役スター」という枠から完全に抜け出した作品です。
本人の私生活が騒がれていた時期の後に、謝罪とやり直しをテーマにして作られたという背景も含めて、キャリアの転換点になった1枚と言えます。
おすすめ収録曲『Sorry』『Love Yourself』。
Adele『25』
ジャンル:POP
2015年11月リリース。前作『21』の記録的なヒットから4年ぶりとなった作品です。
発売当初はストリーミング配信を行わずCDとダウンロードのみという方針を取り、それでも初週で全米338万枚という前代未聞の売上を記録しました。ストリーミング全盛の時代に、これは異常な数字です。
『Hello』のMV公開時の反響も凄まじく、「アデルが帰ってきた」という空気が世界中を包んだのを覚えています。
おすすめ収録曲『Hello』『When We Were Young』。
Twenty One Pilots『Blurryface』
ジャンル:オルタナティブ
2015年5月リリース。ドラムとボーカル/キーボードの二人組という編成ながら、ロック、ヒップホップ、レゲエ、ピアノバラードまでを1枚に詰め込んだ作品です。
「Blurryface」という架空の人物を通して不安や自己嫌悪を描くコンセプトで、10代のリスナーから絶大な支持を得ました。
『Stressed Out』『Ride』が大ヒットし、収録曲すべてがゴールド認定以上を獲得するという記録も残しています。
おすすめ収録曲『Stressed Out』『Ride』。
Years & Years『Communion』
ジャンル:エレクトロポップ
イギリスのグループ(当時は3人組)によるデビューアルバム。2015年7月リリースで、全英アルバムチャート1位を獲得しました。
シンセポップとR&Bを掛け合わせたサウンドに、オリー・アレクサンダーのファルセットが乗るスタイル。切ないメロディが多いのに、踊れる曲として成立しているのが良いところです。
『King』は全英シングルチャート1位を記録。2010年代半ばのUKポップを代表する1枚です。
おすすめ収録曲『King』『Shine』。
Fall Out Boy『American Beauty/American Psycho』
ジャンル:ロック/ポップパンク
2015年1月リリース。活動休止から復帰した後の2作目で、全米アルバムチャート1位を獲得しました。
ポップパンク出身のバンドですが、この作品ではヒップホップ的なビートやサンプリングを大胆に取り入れ、スタジアムで鳴らすことを前提にした音になっています。
『Centuries』はスポーツ中継などで繰り返し使われ、バンドの代表曲になりました。
おすすめ収録曲『Centuries』『Uma Thurman』。
2014年
St. Vincent『St. Vincent』
ジャンル:オルタナティブ
2014年2月リリースのセルフタイトル作。デヴィッド・バーンとの共作アルバムを経て発表された、彼女の名前を一気に広めた1枚です。
歪んだギターと硬質なリズム、そして無表情なボーカルという組み合わせが独特で、ロックでもポップでもある不思議な手触り。銀髪で玉座に座るジャケットも印象的でした。
グラミー賞では最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞しています。
おすすめ収録曲『Digital Witness』『Birth in Reverse』。
Taylor Swift『1989』
ジャンル:ポップ
2014年10月リリース。カントリー出身だったテイラー・スウィフトが、完全にポップスへ移行することを宣言した作品です。
80年代のシンセポップを下敷きにした音作りで、『Shake It Off』『Blank Space』『Style』と、シングルがどれも強い。初週で全米128万枚を売り上げました。
2015年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞。のちに権利をめぐる問題から、2023年には自身で再録音した『1989 (Taylor’s Version)』も発表されています。
おすすめ収録曲『Shake It Off』『Blank Space』。
Ed Sheeran『x (Multiply)』
ジャンル:ポップ
2014年6月リリースの2作目。アコースティックギター1本の弾き語りという出発点はそのままに、ポップスとしての完成度が一気に上がった作品です。
ファレル・ウィリアムスがプロデュースした『Sing』のようなファンク寄りの曲もあれば、『Thinking Out Loud』のような王道のバラードもあり、この幅広さが後の大ブレイクにつながっていきます。
『Thinking Out Loud』はグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞し、結婚式の定番曲として世界中で歌われるようになりました。
おすすめ収録曲『Thinking Out Loud』『Sing』。
Beck『Morning Phase』
ジャンル:フォークロック
2014年2月リリース。2002年の『Sea Change』の姉妹作と本人が語る、アコースティック主体の静かな作品です。
父デヴィッド・キャンベルによるストリングスのアレンジが全編を包み込み、朝もやの中を歩いているような手触り。派手さはまったくありませんが、聴くほどに沁みてきます。
2015年のグラミー賞では、大本命と見られていた作品を抑えて最優秀アルバム賞と最優秀ロック・アルバム賞を受賞し、大きな話題になりました。
おすすめ収録曲『Blue Moon』『Waking Light』。
Sia『1000 Forms of Fear』
ジャンル:ポップ
2014年7月リリースの6作目。リアーナやビヨンセへの楽曲提供で裏方として活躍していたSiaが、表舞台に戻って全米1位を獲得した作品です。
とにかく『Chandelier』の一撃が強烈。喉が裂けそうな高音で歌い上げるサビと、当時11歳のマディ・ジーグラーが踊るMVはセットで観てほしい。
顔を隠して活動するスタイルを確立したのもこの時期で、「顔を売らずに曲で勝負する」という姿勢そのものが作品と地続きになっています。
おすすめ収録曲『Chandelier』『Elastic Heart』。
D’Angelo and The Vanguard『Black Messiah』
ジャンル:R&B/ソウル
2014年12月15日リリース。前作『Voodoo』から実に14年ぶりという、待たされ続けた末に突然投下された1枚です。
ジャストから微妙にズラした生演奏のグルーヴと、幾重にも重ねられたボーカル。音数は多いのに風通しがよく、何度聴いても新しい発見があります。
当時アメリカで起きていた人種をめぐる抗議運動を受けて発売を前倒ししたと伝えられており、グラミー賞では最優秀R&Bアルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『Really Love』『Sugah Daddy』。
2013年
Daft Punk『Random Access Memories』
ジャンル:ダンス/エレクトロニカ
Daft Punkといえば、天才的なサンプリングとロボットを想起させる機械音というイメージでしたが、このアルバムはボーカルやギターなどの人間味が感じられる作品です。
ナイル・ロジャース、ファレル・ウィリアムス、ジョルジオ・モロダーら、ディスコ全盛期を作った人たちを実際にスタジオへ呼び、ほぼ生演奏で録音するという徹底ぶり。
2014年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しました。2021年にデュオは解散を発表しており、結果的に最後のオリジナルアルバムとなっています。
おすすめ収録曲『Get Lucky』『Lose Yourself to Dance』。
Bruno Mars『Unorthodox Jukebox』
ジャンル:ポップ/R&B
2012年12月に発表され、2013年に世界的なヒットとなった2作目。レゲエ、ファンク、80年代ポップと、1曲ごとにまったく違う顔を見せます。
タイトル通り「変わったジュークボックス」で、統一感より振れ幅を楽しむ作品。この人の歌の巧さとエンターテイナーぶりが存分に出ています。
『Locked Out Of Heaven』は全米シングルチャート1位を獲得。グラミー賞では最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『Locked Out Of Heaven』『When I Was Your Man』。
Arctic Monkeys『AM』
ジャンル:ロック
2013年9月リリースの5作目。バンドの代表作として真っ先に挙げられることの多い作品です。
それまでの疾走感のあるギターロックから一転、重心の低いグルーヴとファルセットのコーラスを前面に出した、ヒップホップやR&Bの影響が濃いサウンドになりました。
『Do I Wanna Know?』のイントロは一度聴いたら忘れられません。発売から10年以上たっても、ストリーミングで新しい世代に聴かれ続けている稀有な1枚です。
おすすめ収録曲『Do I Wanna Know?』『R U Mine?』。
Kanye West『Yeezus』
ジャンル:ヒップホップ/ラップ
2013年6月リリース。全10曲・40分という短さで、装飾を極限まで削ぎ落とした作品です。
インダストリアルやシカゴ・ドリルの要素を取り込んだ荒々しい音作りで、リック・ルービンが最終段階で大幅に削ったという制作背景も有名。前作の華やかさとは正反対です。
発表当時は賛否が激しく分かれましたが、その後のヒップホップの音に与えた影響は極めて大きい1枚です。
おすすめ収録曲『Black Skinhead』『Bound 2』。
Vampire Weekend『Modern Vampires of the City』
ジャンル:インディーロック
2013年5月リリースの3作目。アフロポップ的な軽やかさが持ち味だったバンドが、より内省的で落ち着いた方向へ進んだ作品です。
ニューヨークで生きること、信仰、年齢を重ねることといった主題が並び、音も渋くなりました。それでいてメロディの良さは変わりません。
2014年のグラミー賞で最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞。バンドの最高傑作とする声が多い1枚です。
おすすめ収録曲『Step』『Diane Young』。
Justin Timberlake『The 20/20 Experience』
ジャンル:ポップ/R&B
2013年3月リリース。俳優業に軸足を移していたジャスティン・ティンバーレイクが、7年ぶりに発表した復帰作です。
ティンバランドとの再タッグで、7分を超える長尺の曲が並ぶ贅沢な作りになっています。ホーンやストリングスを大胆に使った、大人向けのソウルという趣。
『Mirrors』『Suit & Tie』が大ヒットし、この年最も売れたアルバムになりました。
おすすめ収録曲『Mirrors』『Suit & Tie』。
Yeah Yeah Yeahs『Mosquito』
ジャンル:オルタナティブ
2013年4月リリースの4作目。ニューヨークのバンドらしい荒っぽさと、実験的な音作りが同居した作品です。
ゴスペル調のコーラスを取り入れた『Sacrilege』で幕を開ける構成が印象的で、カレン・Oのボーカルの表現力があらためて際立ちます。
ジャケットのインパクトも含めて、記憶に残る1枚です。
おすすめ収録曲『Sacrilege』『Despair』。
2012年
MUSE『The 2nd Law』
ジャンル:ロック
2012年9月リリースの6作目。オーケストラとダブステップを同じアルバムに放り込むという、このバンドらしい過剰さが全開の作品です。
ロンドン五輪の公式ソングとなった『Survival』も収録。スタジアムで鳴らすことを完全に前提にしたスケール感があります。
やりすぎと言われることもありますが、そのやりすぎこそがMUSEの魅力でしょう。
おすすめ収録曲『Madness』『Follow Me』。
Frank Ocean『channel ORANGE』
ジャンル:R&B/ソウル
2012年7月リリースのデビューアルバム。2010年代のR&Bを語るうえで、絶対に外せない1枚です。
既存のR&Bの型に収まらない曲構成と、映画のワンシーンのように情景が浮かぶ歌詞。『Pyramids』のように10分近い曲が違和感なく成立してしまうのが凄いところです。
リリース直前に自身の恋愛について公表したことも大きな出来事で、その後のシーンに与えた影響は計り知れません。グラミー賞では最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『Thinkin Bout You』『Pyramids』。
Kendrick Lamar『good kid, m.A.A.d city』
ジャンル:ヒップホップ
2012年10月リリース。ケンドリック・ラマーの名を決定的にした、2010年代を代表するヒップホップアルバムです。
地元コンプトンで過ごした少年時代を、1日の出来事として描く映画のようなコンセプト作。曲間に挟まる家族の留守番電話がストーリーをつないでいき、アルバムを通しで聴いて初めて全体像が見えてきます。
『Swimming Pools (Drank)』のようなキャッチーな曲もあるので、まずはそこから入って、あとで頭から通して聴くのがおすすめです。
おすすめ収録曲『Swimming Pools (Drank)』『Bitch, Don’t Kill My Vibe』。
Taylor Swift『Red』
ジャンル:ポップ/カントリー
2012年10月リリースの4作目。カントリーからポップへ舵を切る、ちょうど途中の景色が詰まった作品です。
マックス・マーティンらを迎えた『We Are Never Ever Getting Back Together』『I Knew You Were Trouble』の振り切ったポップさと、10分におよぶ『All Too Well』の生々しさが同居しているのが面白いところ。
2021年には再録版『Red (Taylor’s Version)』が発表され、フルサイズの『All Too Well』が改めて大きな話題になりました。
おすすめ収録曲『I Knew You Were Trouble』『All Too Well』。
alt-J『An Awesome Wave』
ジャンル:オルタナティブ/インディーロック
2012年5月リリースのデビュー作。大学で出会った4人組が作り上げた、どこにも似ていない音が詰まっています。
ベースが不在の編成、くぐもったボーカル、フォークと電子音とコーラスが混ざり合う構成。初めて聴くと戸惑うのに、気がつけば何度も再生しているタイプの作品です。
2012年の英国マーキュリー・プライズを受賞し、一躍インディーシーンの主役になりました。
おすすめ収録曲『Breezeblocks』『Tessellate』。
2011年
Adele『21』
ジャンル:ポップ/ソウル
2011年の発売後、全世界で3,000万枚を超える売上を記録したアルバムで、アデルは翌2012年のグラミー賞で主要3部門を含む6部門を受賞しました。
21世紀を代表するアルバムといっても過言ではないでしょう。
失恋を題材にしたソウル/ブルース寄りの作品で、着飾らない歌だけで世界中を制圧してしまったという点でも異例です。全米アルバムチャートでは通算24週にわたって1位を記録しました。
おすすめ収録曲『Rolling in the Deep』『Someone Like You』。
Lady Gaga『Born This Way』
ジャンル:ポップ/ダンス
2011年5月リリースの2作目。全米アルバムチャートで1位を獲得し、レディー・ガガをスターからアイコンへと押し上げた作品です。
シンセポップに80年代のハードロックやユーロビートの要素を大胆に混ぜた音作りで、とにかく音がデカい。勢いだけで最後まで突き進むような爽快さがあります。
タイトル曲『Born This Way』は「生まれつきこうなんだから、そのままでいい」と歌うメッセージソングで、いまも世界中でアンセムとして歌い継がれています。
おすすめ収録曲『Born This Way』『The Edge of Glory』。
Bon Iver『Bon Iver, Bon Iver』
ジャンル:インディーフォーク
2011年6月リリースの2作目。山小屋にこもって作られた1作目の孤独な弾き語りから一転、管楽器やシンセを重ねた広がりのあるサウンドになりました。
収録曲のタイトルはほとんどが地名で、1曲ごとに違う土地の風景が浮かんでくるような作り。歌詞の意味を追わなくても、声そのものが楽器として気持ちいい1枚です。
2012年のグラミー賞では最優秀新人賞と最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞しました。
おすすめ収録曲『Holocene』『Perth』。
JAY-Z & Kanye West『Watch the Throne』
ジャンル:ヒップホップ
2011年8月リリース。ヒップホップの頂点にいた2人が組んだ、当時としては事件のようなコラボアルバムです。
とにかく音が豪華で、成功を誇示する内容もここまで徹底されると気持ちがいい。オーティス・レディングをサンプリングした『Otis』は、その象徴のような1曲です。
収録曲『Niggas in Paris』はライブで何度も繰り返し演奏される名物となり、グラミー賞でも2部門を受賞しました。
おすすめ収録曲『Otis』『No Church in the Wild』。
Foster The People『Torches』
ジャンル:インディーポップ
2011年5月リリースのデビュー作。口笛のイントロが一度で耳に残る『Pumped Up Kicks』を収録した、この年のインディーシーンを代表する1枚です。
軽やかなダンスビートに乗せて、実はかなり重たいテーマを歌っているというギャップがこのバンドの持ち味。アルバム全体を通して、夏の夕方のような多幸感があります。
フェスで鳴らすことを想定したような曲が並んでいて、いま聴いても当時の空気がそのまま蘇ります。
おすすめ収録曲『Pumped Up Kicks』『Helena Beat』。
まとめ
これまでたくさんの名盤アルバムが世に出てきました。ここで紹介しているのはほんの一部で、まだまだ紹介したい作品がたくさんあります。
聴いても聴いてもたくさんありすぎて時間が足りない…。また良いアルバムを見つけたらどんどん追記していきます。
どれから聴くか迷ったら、まずは自分が高校生・大学生だった年から辿ってみるのがおすすめです。当時ヒットしていた曲の隣に、聴き逃していた名盤がきっと見つかるはずです。
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