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The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)のおすすめ人気曲・アルバム

※本記事にはプロモーションが含まれます。

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)は、1962年にイギリス・ロンドンで結成されたロックバンドです。ブルースを出発点に、ロックンロール、カントリー、ファンク、ディスコまでを飲み込みながら、60年以上にわたって第一線で走り続けてきました。

ビートルズと並んで語られることの多いバンドですが、こちらは解散していません。2023年に『Hackney Diamonds』、2026年に『Foreign Tongues』と新作を出し続け、いまも現役のロックバンドとして音を鳴らしています。

この記事では、バンドの歩みとメンバーを整理したうえで、『Beggars Banquet』から最新作まで代表曲を1曲ずつ紹介していきます。名前は知っているけれど何から聴けばいいか分からない、という方はぜひ参考にしてください。

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)とは?

1962年、ロンドンで結成

ミック・ジャガーとキース・リチャーズは、幼なじみでありながら一度は疎遠になり、1961年に駅のホームで偶然再会します。このときキースが、ミックの抱えていたブルースのレコードを目に留めたことがすべての始まりでした。

そこにブライアン・ジョーンズらが加わり、1962年7月12日、ロンドンのマーキー・クラブで初ライブ。バンド名は、敬愛するブルースマン、マディ・ウォーターズの曲『Rollin’ Stone』から取られています。

デビュー当初は黒人ブルースのカバーを演奏するバンドでしたが、やがてジャガー/リチャーズのコンビがオリジナル曲を書き始め、1965年の『(I Can’t Get No) Satisfaction』で世界的なスターに。清潔感で売ったビートルズに対し、「不良」「反抗」のイメージを打ち出す戦略も当たり、二大バンドとして語られる存在になりました。

その後は、ブライアン・ジョーンズの脱退と急死(1969年)、税金対策でフランスに移り住んでの『Exile on Main St.』制作、ディスコを取り込んだ『Some Girls』での復活、80年代のジャガーとリチャーズの深刻な対立と和解——と、山あり谷ありのキャリアを重ねながら、一度も解散することなく現在に至ります。

メンバー

ボーカルMick Jagger(ミック・ジャガー)
ギターKeith Richards(キース・リチャーズ)
ギターRonnie Wood(ロン・ウッド/1975年〜)

現在の正式メンバーはこの3人です。ライブやレコーディングでは、1993年からベースのダリル・ジョーンズ、2021年からドラムのスティーヴ・ジョーダンがサポートを務めています。

過去には次のメンバーが在籍していました。

ギター他Brian Jones(ブライアン・ジョーンズ/1962〜1969年)
ドラムCharlie Watts(チャーリー・ワッツ/1963〜2021年)
ベースBill Wyman(ビル・ワイマン/1962〜1993年)
ギターMick Taylor(ミック・テイラー/1969〜1974年)
ピアノIan Stewart(イアン・スチュワート/1962〜1985年)

創設メンバーのブライアン・ジョーンズは、シタールやマリンバなど多彩な楽器を操ってバンドの音に色をつけた人物ですが、薬物により活動が困難になり1969年6月に脱退。その約1か月後、自宅のプールで亡くなりました。

そして2021年8月24日、結成初期から60年近くリズムを支え続けたドラムのチャーリー・ワッツが死去。ジャズ出身の抑制の効いたドラムは、このバンドの「もたつくようで絶妙に気持ちいい」独特のグルーヴそのものでした。

数字で見るザ・ローリング・ストーンズ

アルバムの総売上は全世界で2億5,000万枚以上とされ、ロック史でも屈指の規模です。1989年にはロックの殿堂入り、1986年にはグラミー賞の生涯功労賞を受賞しました。

意外に思われるかもしれませんが、競争部門でのグラミー受賞はキャリアを通じて4回のみ。そのうちの1つが、2025年に『Hackney Diamonds』で獲得した最優秀ロック・アルバム賞です。80歳を超えてなお、現役として賞を取ってしまうところがこのバンドらしいところです。

スタジオアルバムはイギリス盤で25枚。1960年代はイギリス盤とアメリカ盤で収録曲が大きく異なっていたため、同じタイトルでも中身が違うことがある点は覚えておくと便利です。

ザ・ローリング・ストーンズのおすすめ曲・アルバム

ここからは時代順に、代表曲を1曲ずつ紹介していきます。60年分のキャリアなので、気になった時代から飛ばし読みしてもらっても大丈夫です。

世界を変えた初期のシングル(1965〜1966年)

1960年代半ばのストーンズは、アルバムよりシングル中心の活動でした。しかもイギリス盤とアメリカ盤で収録内容が違うため、この時期の代表曲はまずシングルとして押さえるのが分かりやすいです。

この2曲が、ブルースのカバーバンドだった彼らを一気に世界的スターへと押し上げました。

『(I Can’t Get No) Satisfaction』(1965年)

ロック史上もっとも有名なギターリフのひとつ。全米シングルチャートで4週連続1位、全英でも1位を獲得し、ストーンズを世界的バンドへと押し上げた1曲です。

あの歪んだリフは、キース・リチャーズが眠っている間に思いつき、寝ぼけたままテープに録音したという逸話で知られます。ファズを効かせた音は当初「仮のもの」のつもりだったそうですが、結果的にロックギターの音そのものを変えてしまいました。

広告やテレビに囲まれた生活への苛立ちを吐き出す歌詞も含めて、1960年代の若者のムードを完璧に捉えた曲です。

『Paint It, Black』(1966年)

全米・全英ともに1位を獲得した代表曲。ブライアン・ジョーンズが弾くシタールの、東洋的で不吉な響きが一度聴いたら忘れられません。

「すべてを黒く塗りつぶしてくれ」と歌う、喪失と絶望をテーマにした歌詞。ロックにシタールを持ち込んだ先駆的な曲としても知られ、その後も映画やドラマで繰り返し使われてきました。疾走感があるのに暗い、という不思議な魅力を持った1曲です。

『Beggars Banquet』(1968年)

1968年12月リリースの7作目。前作でサイケデリックに寄りすぎた反動から、ブルースとルーツミュージックへ回帰した作品です。

プロデューサーにジミー・ミラーを迎え、アコースティックギターを軸にした乾いた音作りへと切り替えました。ここから『Let It Bleed』『Sticky Fingers』『Exile on Main St.』へと続く、ストーンズ黄金期の始まりです。

全英3位、全米5位。ブライアン・ジョーンズが在籍中に発表された最後のアルバムでもあります。1999年にはグラミーの殿堂入りも果たしました。

『Sympathy for the Devil』

悪魔が「自己紹介」をしながら、人類が繰り返してきた戦争や虐殺を語っていく——という、ロック史でも屈指の野心的な歌詞を持つ曲です。

当初はフォーク調だった曲を、スタジオでサンバのリズムへと作り変えていったことで知られます。「フー、フー」というコーラスと、パーカッションが少しずつ熱を帯びていく展開が圧巻。ストーンズの「悪魔的」なイメージを決定づけた1曲でもあります。

『Street Fighting Man』

1968年、世界各地で学生運動やデモが吹き荒れた年に発表された政治色の強い1曲。当時のアメリカでは、暴動を煽るとして放送を控えるラジオ局もあったほどです。

じつはこの曲、アコースティックギターを安物のカセットレコーダーに録音して意図的に音を歪ませるという手法で作られています。エレキギターは使われていないのに、アルバムでもっとも荒々しく聴こえるのが面白いところです。

収録曲

  1. Sympathy for the Devil
  2. No Expectations
  3. Dear Doctor
  4. Parachute Woman
  5. Jigsaw Puzzle
  6. Street Fighting Man
  7. Prodigal Son
  8. Stray Cat Blues
  9. Factory Girl
  10. Salt of the Earth

『Let It Bleed』(1969年)

1969年11月(英国盤は12月)リリースの8作目。60年代の終わりに響いた、不穏で美しいアルバムです。

制作中にブライアン・ジョーンズが解雇され、その1か月後に急死。代わりに加入した若きミック・テイラーが一部の曲で弾いており、時代の変わり目がそのまま刻まれた1枚になりました。

全英1位、全米3位。ゴスペルやカントリーを大胆に取り込んだ音作りで、のちにグラミーの殿堂入りも果たしています。

『Gimme Shelter』

多くのファンが「ストーンズの最高傑作」に挙げる1曲。忍び寄るようなギターのイントロから、戦争と暴力の予感を歌う不穏な世界が広がっていきます。

最大の聴きどころは、ゲストボーカルのメリー・クレイトンが歌う「Rape, murder! It’s just a shot away」のパート。深夜に呼び出されて録音に臨み、声が裏返るほどの絶唱を残しました。映画『グッドフェローズ』『カジノ』『ディパーテッド』など、マーティン・スコセッシ作品で繰り返し使われている定番曲でもあります。

『You Can’t Always Get What You Want』

ロンドン・バッハ合唱団による荘厳なコーラスで幕を開け、7分半かけてゆっくりと熱を上げていく大曲です。

「欲しいものがいつも手に入るとは限らない。でも、頑張れば必要なものは手に入るかもしれない」というサビは、ロックでもっとも有名なフレーズのひとつ。ライブでは客席との大合唱になる定番曲で、アルバムの締めくくりにもふさわしい1曲です。

収録曲

  1. Gimme Shelter
  2. Love in Vain
  3. Country Honk
  4. Live with Me
  5. Let It Bleed
  6. Midnight Rambler
  7. You Got the Silver
  8. Monkey Man
  9. You Can't Always Get What You Want

『Sticky Fingers』(1971年)

1971年4月23日リリースの9作目。自主レーベル「ローリング・ストーンズ・レコード」からの第1弾であり、あの有名な「ベロ」のロゴが初めて使われたアルバムでもあります。

ジャケットはアンディ・ウォーホルが手がけたもので、ジーンズの股間部分に本物のファスナーが付いているという仕掛け付き。ロック史に残るアートワークとして有名です。

ブライアン・ジョーンズ亡きあと初のスタジオアルバムで、ミック・テイラーの流麗なギターが全面的に活きています。全英・全米ともに1位を獲得しました。

『Brown Sugar』

全米シングルチャート1位を獲得した、アルバムの看板曲。キース・リチャーズの刻むリフとボビー・キーズのサックスが絡み合う、ストーンズらしさが凝縮された1曲です。

ノリの良さとは裏腹に、歌詞は奴隷制を扱った際どい内容で、長く議論の的になってきました。2021年のツアー以降はセットリストから外されており、キース・リチャーズは「いつかまた復活させたい」と語っています。名曲であると同時に、時代とともに受け取られ方が変わった曲でもあります。

『Wild Horses』

アコースティックギターが美しい、ストーンズ屈指のバラード。2枚目のシングルとしてもカットされました。

「野生の馬に引きずられても、俺をお前から引き離すことはできない」と歌う抑えた歌詞と、飾らない歌声が胸に残ります。荒っぽいイメージが強いバンドですが、この曲を聴けば彼らがどれだけ良いメロディを書けるかがよく分かるはずです。カバーも数多く、ストーンズ入門にもおすすめの1曲です。

収録曲

  1. Brown Sugar
  2. Sway
  3. Wild Horses
  4. Can't You Hear Me Knocking
  5. You Gotta Move
  6. Bitch
  7. I Got the Blues
  8. Sister Morphine
  9. Dead Flowers
  10. Moonlight Mile

『Exile on Main St.』(1972年)

1972年5月12日リリースの10作目にして、いまや「最高傑作」と評されることの多い2枚組の大作です。

制作の舞台は、税金対策でイギリスを離れた彼らが移り住んだ南フランス。キース・リチャーズが借りた別荘「ネルコート」の地下室に移動録音車を持ち込み、昼夜逆転の混沌としたセッションから生まれました。

ブルース、カントリー、ゴスペル、ソウルが泥のように混ざり合い、ボーカルすら音の壁に埋もれているような独特の音像。発表当時は「聴きづらい」と戸惑う声もありましたが、いまでは全英・全米ともに1位を獲得したこの作品が、彼らの到達点として語られています。

『Tumbling Dice』

アルバムの先行シングルで、全米7位、全英5位を記録。もたつくようでいて絶妙に転がっていくグルーヴは、このバンドにしか出せないものです。

ギャンブラーの気分を歌った軽い内容ですが、後半のゴスペル風コーラスが入ってからの高揚感が見事。混沌としたアルバムの中でもっとも聴きやすく、『Exile on Main St.』の入り口としてぴったりの1曲です。

収録曲

  1. Rocks Off
  2. Rip This Joint
  3. Shake Your Hips
  4. Casino Boogie
  5. Tumbling Dice
  6. Sweet Virginia
  7. Torn and Frayed
  8. Sweet Black Angel
  9. Loving Cup
  10. Happy
  11. Turd on the Run
  12. Ventilator Blues
  13. I Just Want to See His Face
  14. Let It Loose
  15. All Down the Line
  16. Stop Breaking Down
  17. Shine a Light
  18. Soul Survivor

『Some Girls』(1978年)

1978年6月9日リリースの14作目。パンクが台頭し、チャートはディスコ一色——という逆風のなかで、まさかの大復活を果たした作品です。

ミック・ジャガーが主導し、ディスコのビートもパンクのスピード感も臆せず取り込みました。「昔のグルーヴではなく、いまのグルーヴを演奏する」という彼の言葉どおりの1枚です。

ロン・ウッドが正式メンバーとして初めてフル参加したアルバムでもあります。全米1位を獲得し、アメリカでは6×プラチナ。ストーンズのアルバムでもっとも売れた作品になりました。

『Miss You』

全米1位、全英3位を記録した大ヒット曲で、ストーンズにとって最後の全米1位シングルです。

4つ打ちのディスコビートに乗せた、粘っこいベースラインとハーモニカ。「ロックバンドがディスコをやった」と当時は賛否を呼びましたが、いま聴くと単純に格好いいダンストラックです。深夜のニューヨークの空気が閉じ込められたような1曲。

『Beast of Burden』

全米8位を記録した、ゆったりとしたソウル風のミディアムナンバー。キース・リチャーズとロン・ウッドの2本のギターが、どちらが主役とも決めずに絡み合っていきます。

2人のギタリストが役割を固定せずに弾き合うこのスタイルは、のちに「古代の編み込み(ancient art of weaving)」と呼ばれるようになった、ストーンズならではの持ち味。肩の力が抜けた心地よさが最高の1曲です。

収録曲

  1. Miss You
  2. When the Whip Comes Down
  3. Just My Imagination (Running Away with Me)
  4. Some Girls
  5. Lies
  6. Far Away Eyes
  7. Respectable
  8. Before They Make Me Run
  9. Beast of Burden
  10. Shattered

『Tattoo You』(1981年)

1981年8月24日リリースの16作目。ツアーが迫るなか新作を作る時間がなく、1970年代のセッションで眠っていた未発表曲を掘り起こして完成させたという、変わった成り立ちのアルバムです。

寄せ集めと聞くと不安になりますが、結果は真逆。前半にロックナンバー、後半にバラードという構成がきれいに決まり、全米アルバムチャートで9週連続1位という大ヒットになりました。これが彼らにとって最後の全米1位アルバムです。

『Start Me Up』

全米2位を記録した、ストーンズ後期を代表する1曲。もともとはレゲエ調で録音され、5年近くお蔵入りになっていた曲でした。

あの一撃で場を持っていくギターリフは、いまやスポーツ中継やCMの定番。1995年にはマイクロソフトがWindows 95のキャンペーンソングに起用し、日本でも一気に知名度が上がりました。ライブのオープニングを飾ることも多い、問答無用の盛り上がり曲です。

『Waiting on a Friend』

アルバム後半を代表する、穏やかで温かいミディアムナンバー。ジャズサックス奏者ソニー・ロリンズが参加し、曲の最後を美しく彩っています。

ニューヨークの街角でミックとキースがただ友人を待っている、という力の抜けたMVも名作。「不良」のイメージで語られがちなバンドの、意外なほど人懐っこい一面が出た1曲です。

収録曲

  1. Start Me Up
  2. Hang Fire
  3. Slave
  4. Little T&A
  5. Black Limousine
  6. Neighbours
  7. Worried About You
  8. Tops
  9. Heaven
  10. No Use in Crying
  11. Waiting on a Friend

『Hackney Diamonds』(2023年)

2023年10月20日リリース。オリジナル曲によるスタジオアルバムとしては、2005年の『A Bigger Bang』以来18年ぶりという待望の作品です。

プロデューサーには、若手ながらポール・マッカートニーやオジー・オズボーンらを手がけてきたアンドリュー・ワットを起用。「締め切りを決めて一気に録る」という方針のもと、数週間で仕上げられました。

レディー・ガガ、スティーヴィー・ワンダー、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、そして古巣を離れていたビル・ワイマンまでもが参加。2曲では生前に録音されたチャーリー・ワッツのドラムも聴くことができます。全英を含む20か国で1位、全米3位を記録し、2025年のグラミー賞で最優秀ロック・アルバム賞を受賞しました。

『Angry』

アルバムの先行シングル。ざらついたギターリフと、80歳を超えたとは思えないミック・ジャガーの張りのある声で、いきなり全盛期の音が鳴り出します。

MVでは、オープンカーに乗った女優シドニー・スウィーニーがサンセット大通りを走り抜け、街の看板に映る歴代のストーンズの映像が次々と流れていくという演出。60年のキャリアを一気に振り返る仕掛けになっています。

『Sweet Sounds of Heaven (feat. Lady Gaga)』

7分を超えるゴスペル調の大曲で、アルバムのハイライト。レディー・ガガのボーカルと、スティーヴィー・ワンダーのピアノ/キーボードが加わります。

ミックとガガが後半で歌を煽り合っていく展開は圧巻で、『Gimme Shelter』のメリー・クレイトンを思い起こさせます。新しい曲でありながら、バンドの歴史とつながっている——そんな曲です。

収録曲

  1. Angry
  2. Get Close
  3. Depending on You
  4. Bite My Head Off
  5. Whole Wide World
  6. Dreamy Skies
  7. Mess It Up
  8. Live by the Sword
  9. Driving Me Too Hard
  10. Tell Me Straight
  11. Sweet Sounds of Heaven (feat. Lady Gaga)
  12. Rolling Stone Blues

『Foreign Tongues』(2026年)

2026年7月10日リリースの最新作。イギリス盤としては25作目のスタジオアルバムで、前作に続いてアンドリュー・ワットがプロデュースを担当しています。

2019年から2026年にかけて断続的に録られた音源をまとめた作品で、2021年に録音されたチャーリー・ワッツの未発表演奏も収められています。ゲストにはポール・マッカートニー、ロバート・スミス(ザ・キュアー)、スティーヴ・ウィンウッド、ブルーノ・マーズらが参加。エイミー・ワインハウスの『You Know I’m No Good』やチャック・ベリーの『Beautiful Delilah』のカバーも収録されています。

全英初登場1位、全米7位。批評サイトMetacriticでも75点と好意的に受け止められ、前作からの好調をそのまま引き継いだ内容になっています。

『In the Stars』(2026年)

2026年5月5日に発表された先行シングル。アルバムの方向性を示す1曲で、ミドルテンポでじっくり聴かせるタイプのロックナンバーです。

アンドリュー・ワットのプロデュースらしく、音像は現代的に整理されているのに、鳴っているのは間違いなくストーンズの音。まずこの1曲で、最新のバンドの状態を確かめてみてください。

『Jealous Lover』(2026年)

2026年6月25日にリリースされた2枚目のシングル。タイトル通り嫉妬をテーマにした、キレのあるギターリフが主役の曲です。

『Angry』と同じく、余計なことをせずリフとリズムだけで押し切る潔さが気持ちいい1曲。デビューから60年以上経っても、やっていることの芯がまったくブレていないことがよく分かります。

収録曲

  1. Rough and Twisted
  2. In the Stars
  3. Jealous Lover
  4. Mr. Charm
  5. Divine Intervention
  6. Ringing Hollow
  7. Never Wanna Lose You
  8. Hit Me in the Head
  9. You Know I'm No Good
  10. Some of Us
  11. Covered in You
  12. Side Effects
  13. Back in Your Life
  14. Beautiful Delilah

来日公演の歴史 — 17年越しの初来日

ストーンズと日本の関係は、かなり長いあいだ「実現しない約束」でした。

最初の来日計画は1973年。日本公演を含むアジアツアーが組まれていましたが、ミック・ジャガーの過去の薬物有罪歴を理由に日本政府がビザを発給せず、公演は中止になりました。人気絶頂期の出来事だけに、日本のファンにとっては長く語り継がれる「幻のツアー」となります。

状況が動いたのは1988年。ミック・ジャガーがソロ名義で来日公演を行い、これが事実上の“地ならし”になりました。そして1990年2月14日、東京ドームでついにバンドとしての初来日公演が実現します。結成から28年、最初の計画から17年越しの初ステージでした。

このときの東京ドーム公演は全10日間。当時としては異例の規模で、日本のロックファンにとって一大事件となりました。この模様は後年、『Live at the Tokyo Dome 1990』として正式にリリースされています。

以降は1995年、1998年、2003年、2006年と来日を重ね、直近では2014年の「14 ON FIRE」ツアーで2月26日・3月4日・3月6日の東京ドーム3公演を行いました。それ以降の来日はなく、次のチャンスを待っているファンも多いはずです。

まとめ

ザ・ローリング・ストーンズは、1962年の結成から一度も解散せず、いまも新作を出し続けている稀有なバンドです。ブルースから始まり、サイケデリック、カントリー、ディスコ、そして現代的なロックまで——時代ごとに姿を変えながら、芯にある「転がり続ける」感覚だけは変わりません。

最初の1曲に迷ったら、まずは『(I Can’t Get No) Satisfaction』を。あのリフだけで、このバンドが何を変えたのかが分かります。そこから『Paint It, Black』『Start Me Up』と有名曲をたどり、『Gimme Shelter』『Wild Horses』まで聴けば、荒々しさと美しさの両方が見えてくるはずです。

アルバムを通して聴くなら、まずは『Let It Bleed』か『Sticky Fingers』から。混沌とした『Exile on Main St.』は、その2枚を気に入ってから挑むのがおすすめです。そして「いまのストーンズ」を知りたいなら、最新作『Foreign Tongues』をどうぞ。60年以上前に始まったバンドが、いまだに新曲を鳴らしているという事実そのものが、いちばんの聴きどころかもしれません。

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