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CMで使われた洋楽17選|あの曲の曲名とCMタイアップまとめ

※本記事にはプロモーションが含まれます。

テレビを見ていて「この曲、どこかで聴いたことがある」と思った経験はありませんか。日本のCMには驚くほど多くの洋楽が使われていて、曲名もアーティスト名も知らないまま、メロディだけが記憶に残っている——そんな曲がいくつもあります。

この記事では、日本のCMで実際に起用された洋楽を、年代順に17曲まとめました。どの企業のどのCMで使われたのかもあわせて紹介するので、「あのCMの曲だ!」という発見があるはずです。

カーペンターズやクイーンといった王道の名曲から、車やビールのCMでおなじみの近年のヒット曲まで。気になった曲は動画からそのまま聴いてみてください。

CMで使われた洋楽【60〜80年代の名曲編】

まずは、何十年にもわたって繰り返しCMに起用されてきた定番曲から。世代を問わず伝わる安心感があるため、企業CMや車、ビールの広告で特に重宝されてきました。

Carpenters – Top of the World

1973年に全米1位を獲得した、カーペンターズの代表曲。日本での人気は本国以上とも言われ、CMでの起用も数え切れないほどあります。

古くは1977年、サントリーの清涼飲料水「ポップ」のCMソングに起用され、このときはカーペンターズ本人がCMに出演しました。近年では日本生命の企業CM(2006年〜2010年)でも流れており、世代を超えて耳にする機会の多い1曲です。

軽やかなカントリー調のリズムと、カレン・カーペンターの伸びやかな歌声。「世界のてっぺんにいる気分」という歌詞どおりの多幸感が、商品の明るいイメージとぴったり重なります。

Carpenters – Yesterday Once More

同じくカーペンターズから、1973年のヒット曲。ラジオから流れてきた懐かしい曲に、昔の自分を重ねる——という内容の、そのものズバリ「郷愁」の曲です。

1990年代には三菱電機のオーブンレンジのCMソングに起用されました。家庭や思い出をテーマにした広告との相性が抜群で、イントロのピアノが流れただけで空気が変わる力を持っています。

Chicago – Hard to Say I’m Sorry(素直になれなくて)

1982年に全米1位を記録した、シカゴ最大のヒット曲。邦題の「素直になれなくて」があまりにも有名で、日本ではこちらの呼び名で親しまれています。

日本ではトヨタ・マークIIクオリス、三菱・トレディア、フォード・テルスター、ブリヂストンのタイヤなど、車まわりのCMを中心に繰り返し使われてきました。しっとりしたバラードなのに走行シーンに合うのは、後半で一気に開けていく構成があるからでしょう。

Electric Light Orchestra – Mr. Blue Sky

1978年発表、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の代表曲。ビートルズ直系のポップさにオーケストラとボコーダーを重ねた、晴れた空そのものみたいな曲です。

日本では2013年、イチローと蒼井優が出演したキリン「一番搾り」のCMソングに起用されて話題に。2016年にはスズキの軽自動車「スペーシア カスタムZ」のCMでも使われました。

とにかく音が多くて賑やかなのに、うるさく感じない不思議な曲。短い尺のCMでも一瞬で気分を上げてくれる、まさにCM向きの1曲です。

Queen – We Are the Champions(伝説のチャンピオン)

1977年発表。スポーツ中継の優勝シーンでおなじみの、勝利のアンセムです。

CMでは、日産自動車のル・マン24時間レースのCMや、スズキ「スイフト」のCM(2012年)などで起用されてきました。「挑戦」「勝利」を打ち出したい広告にとって、これ以上ふさわしい曲はなかなかありません。

静かなピアノから始まり、最後は大合唱へ——という構成は、30秒のCMでもドラマを作れる強さがあります。

Queen – I Was Born to Love You

もともとはフレディ・マーキュリーが1985年にソロ名義で発表し、1995年のクイーン名義のアルバム『Made in Heaven』でバンド版が収録された曲です。

日本では1980年代後半にノエビアのCMでフレディのソロ版が使われ、その後1996年のキリン「一番搾り」、アサヒ「スーパードライ」、2011年の日清「カップヌードル」と、クイーン版が繰り返し起用されてきました。2004年のドラマ『プライド』の主題歌としても有名です。

日本でのクイーン人気を語るうえで外せない1曲。イントロの一瞬でテンションが上がる、圧倒的な多幸感があります。

Van Halen – Jump

1984年に全米1位を獲得したヴァン・ヘイレンの代表曲。ハードロックバンドでありながらシンセサイザーを主役に据えた、当時としては大胆な1曲でした。

日本のCMでの登場回数はかなりのもので、au(2007年)、サッポロビール「麦とホップ The gold」(2014年、CM用アレンジ)、サントリー「オールフリー」(2019年)、大和証券グループ(2024年)などで起用されています。

あのシンセのリフが鳴った瞬間に前向きな空気になる——という一点で、40年経っても選ばれ続けている曲です。

Cyndi Lauper – Time After Time

1984年に全米1位を獲得した、シンディ・ローパーを代表するバラード。数え切れないほどのアーティストにカバーされてきたスタンダードナンバーです。

日本ではソニーのスーパーオーディオCD対応ステレオ「Listen(リスン)」のCMソングに起用されました。音の良さを訴求するオーディオ製品のCMに選ばれたこと自体が、この曲の音楽的な評価の高さを物語っています。

「何度でも、そばにいる」と歌う優しい歌詞。シンディ・ローパーは2011年の東日本大震災の直後も来日公演を中止せず日本にとどまったことで知られ、日本のファンからの信頼が厚いアーティストでもあります。

CMで使われた洋楽【90〜2000年代編】

続いては、CMをきっかけに日本で一気に広まった90〜2000年代の楽曲です。この時期は「CMで流れた曲がそのままヒットする」という現象が特に多く見られました。

Jamiroquai – Virtual Insanity

1996年発表。床が勝手に動いているように見えるMVがあまりにも有名で、MTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を受賞しました。

日本では1997年、ソニーの「MDウォークマン」などのCMソングに起用され、ボーカルのジェイ・ケイ本人もCMに出演。これが決定打となって日本での人気が爆発しました。その後も2010年の日清「カップヌードル」(替え歌版)、2017年のトヨタ「カローラ フィールダー」と、世代を変えながら使われ続けています。

アシッドジャズの代表曲でありながら、いま聴いてもまったく古びません。CMきっかけで洋楽にハマった人がもっとも多い曲のひとつかもしれません。

Enya – Sumiregusa(菫草)

アイルランドの歌姫エンヤが、2004年にパナソニックの薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」のCMのために発表した楽曲です。

特筆すべきは、エンヤが初めて日本語で歌った曲だということ。幾重にも重ねられたコーラスで「菫草」と歌い上げる、彼女にしか作れない静謐な世界が広がります。

CMで注目されたこの曲は、翌2005年のアルバム『Amarantine(アマランタイン)』にも収録されました。日本のCMのために書き下ろされた洋楽の、もっとも美しい例のひとつです。

Oasis – Don’t Look Back in Anger

1996年発表の、UKロックを代表する大名曲。オアシスはとりわけ日本での人気が高く、CMでも繰り返し使われてきました。

この曲は2013年、au by KDDIのアプリ「ODOROKI」のCM(“PERFECT SYNC.”篇)に起用されています。「怒りを持って振り返るな」と歌うサビの力強さが、前を向くメッセージとして広告にぴったりはまりました。

ピアノのイントロが鳴った瞬間に空気が変わる、合唱必至の1曲。2025年にオアシスが再結成ツアーを行ったことで、改めて耳にする機会も増えています。

CMで使われた洋楽【2010年代以降編】

最後は、近年のCMで起用された曲たち。車とビールのCMが特に多く、リリースから間もない新曲がそのまま使われるケースも目立ちます。

Pharrell Williams – Happy

映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』の挿入歌として2013年に発表され、翌2014年にかけて世界中で大ヒットした曲です。

日本のCMでは、2016年にフルモデルチェンジしたホンダ「フリード」、2023年10月からはアサヒビール「スーパードライ ドライクリスタル」で起用されています。テレビ番組のテーマ曲にも多数使われており、いまや完全に「ハッピーな気分を表す曲」の代名詞です。

4つ打ちではない跳ねたリズムと、手拍子だけで成立してしまうシンプルさ。何にでも合わせられる汎用性の高さが、起用され続ける理由でしょう。

Taylor Swift – Gorgeous

2017年のアルバム『reputation』収録曲。2018年8月、富士フイルムのインスタントカメラ「instax(チェキ)」のCMソングに起用されました。

このCMはテイラー・スウィフト自身が出演したことでも話題に。日本のテレビCM初出演で、ツアーの舞台裏でチェキを楽しむ姿が描かれました。同年10月には、彼女がデザインを監修したカメラも発売されています。

ささやくようなボーカルと、コロコロした電子音。写真を撮る瞬間の高揚感にすっと寄り添う、軽やかな1曲です。

Sia – Alive

2015年のアルバム『This Is Acting』収録。アデルとの共作として書かれた経緯でも知られる、シーアの代表曲のひとつです。

日本では2018年5月から、ホンダ「オデッセイ」のCM「Driver’s Voice」篇のCMソングに起用されました。

「私はまだ生きている」と絞り出すように歌うサビは、一度聴いたら忘れられない強さ。ミニバンのCMという穏やかな題材に、これだけ熱量のある曲を合わせたギャップが印象的でした。

Daddy Yankee – Dura

2018年に発表された、プエルトリコの「レゲトンの帝王」ダディー・ヤンキーのヒット曲。SNSでのダンスチャレンジとともに世界中に広まりました。

日本ではホンダ「ステップ ワゴン スパーダ」のCM「IMAGINE」篇に起用され、CMきっかけで曲名を検索した人が続出。日本ではTikTokの「キラキラダンス」でも使われ、二重に広まった曲です。

スペイン語のレゲトンがファミリーカーのCMで流れるというのは当時としては新鮮で、ラテン音楽が世界の主流になりつつあった時代を象徴する起用でもありました。

Samm Henshaw – Church

2019年1月に発表された、ロンドン出身のR&Bシンガー、サム・ヘンショウの楽曲。EARTHGANGを迎えたゴスペル調のナンバーです。

日本ではトヨタ「カローラ ツーリング」のCM「After COROLLA」篇に起用され、当時ほぼ無名だった彼の名前が一気に知られることになりました。

手拍子とピアノで転がっていく軽快なリズムと、ソウルフルな歌声。新人アーティストがCMきっかけで日本で見つかる、という近年の典型的なパターンです。

The Greatest Showman Cast – This Is Me

2017年の映画『グレイテスト・ショーマン』の劇中歌で、キアラ・セトル(Keala Settle)が歌い上げる1曲。ゴールデングローブ賞の主題歌賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされました。

日本では2020年から2022年にかけて、アサヒビール「スーパードライ」のドラマ仕立てのCMに起用されました。菅田将暉さんや中村倫也さんが働く姿を描いたシリーズです。

「これが私だ」と胸を張るメッセージは、仕事や挑戦をテーマにした広告と相性抜群。合唱に向かって高まっていく構成も、映像とともに盛り上げるのに最適です。

なぜ日本のCMには洋楽が多いのか

ここまで並べてみると、車とビールのCMに洋楽が集中していることに気づきます。これには理由があります。

まず、歌詞の意味が直接は入ってこないこと。日本語の歌詞だと言葉が主張しすぎて映像とぶつかることがありますが、英語やスペイン語なら「音」として聴けるため、ナレーションや商品説明の邪魔をしません。それでいてサビのメロディはしっかり記憶に残ります。

次に、15秒・30秒で世界観を作れること。『We Are the Champions』なら勝利、『Happy』なら多幸感、『Mr. Blue Sky』なら晴れやかさ——曲が持つイメージがはっきりしているぶん、短い尺でも一瞬で空気を作れます。

そして、すでに世界的な評価が定まった曲を使うことで、ブランドにその格を重ねられるという効果もあります。カーペンターズやクイーンが何十年も使われ続けているのは、まさにこの理由でしょう。

一方で近年は、サム・ヘンショウやダディー・ヤンキーのように、日本ではまだ無名だった曲がCMをきっかけに広まるケースも増えています。CMが洋楽の入り口になっているという点では、昔も今も変わりません。

まとめ

今回は、日本のCMで実際に使われた洋楽を17曲、年代順に紹介しました。曲名は知らなかったけれどメロディは知っていた、という曲がきっとあったのではないでしょうか。

まず1曲だけ聴くなら、Jamiroquaiの『Virtual Insanity』がおすすめです。1997年のソニーのCMから20年以上たっても別のCMで使われ続けている、「CM起用される洋楽」の理想形のような曲です。

そこからカーペンターズやクイーンの定番をたどり、『Church』『Dura』のような近年の起用曲まで聴き進めれば、日本のCMがどんな洋楽を選んできたのかの流れが見えてきます。気になる曲があれば、ぜひアーティストのほかの曲にも手を伸ばしてみてください。

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