当ブログでは、おすすめのアーティストや人気のアーティストを紹介しています。今回は、Clean Bandit(クリーン・バンディット)のおすすめの曲やアルバムを紹介します。
クラシックの弦楽器とダンスミュージックを組み合わせるという、他に似たもののないスタイルで世界的な人気を獲得したイギリスのグループです。『Rather Be』『Rockabye』『Symphony』と、日本でも耳にしたことのある曲がいくつもあるはずです。
Clean Bandit(クリーン・バンディット)ってどんなアーティスト?
まずはClean Banditというアーティストについて説明しておきます。
2008年にイギリス・ケンブリッジで結成されたグループ。ケンブリッジ大学の学生同士が、クラシックの弦楽四重奏とクラブミュージックを掛け合わせる実験から始めたのが出発点です。現在のメンバーはジャック・パターソン、ルーク・パターソンの兄弟と、グレース・チャトーの3人。
「Clean Bandit」というバンド名も、ロシア語の表現に由来すると語られています。グレースとニールがロシア語を学んでいたことにちなんだもので、この「クラシックとアカデミックな出自」という背景が、そのまま音楽性につながっているわけです。
普通、ダンスミュージックに弦楽器を入れるといえば、シンセで代用したストリングスを後ろに敷く程度です。ところが彼らは、チェロとヴァイオリンを主役として前に出し、しかもクラシックの作法で弾かせる。それをハウスの4つ打ちに乗せてしまう。この配合が誰にも真似できない個性になりました。
2014年2月1日付の全英シングルチャートで『Rather Be』が初登場1位に輝き、4週連続で首位を獲得。さらに翌2015年のグラミー賞では、同曲で最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞しました。イギリスのグループとしては異例のスピード出世です。
2016年10月には、創設メンバーでヴァイオリニストのニール・アミン=スミスがバンドを脱退。ただし2025年、約9年ぶりにレコーディングへ復帰し、シングル『Tell Me Where U Go』でヴァイオリンを弾いています。
メンバー構成
- グレース・チャトー:チェロ、ヴァイオリン、キーボード、パーカッション、ボーカル
- ジャック・パターソン:ベース、キーボード、ピアノ、ボーカル、プロデュース
- ルーク・パターソン:ドラムス、パーカッション
元メンバーは、ヴァイオリンとピアノを担当していたニール・アミン=スミス(2008〜2016年、2025年に単発で復帰)と、初期にボーカルを務めていたラヴ・セガ(2008〜2010年)です。
基本的にボーカルは他のアーティストをフィーチャリングすることが多いですね。ジェス・グリン、ショーン・ポール、アン・マリー、ゼイラ・ラーソン、デミ・ロヴァート——毎回まったく違う声を迎えながら、それでも一聴して「クリーン・バンディットの曲だ」と分かるのが凄いところです。
音楽のジャンルはエレクトロミュージックとか、クラシカルクロスオーバー(クラシックと現代ミュージックの融合)とか。エレクトロにピアノやヴァイオリンを取り入れたスタイルです。フィーチャーしたボーカルやヴァイオリンが注目されがちですが、緩急のあるビートであったり、キーボードのメロディも要チェックです。
Clean Bandit(クリーン・バンディット)の人気曲・アルバム
それではアルバムと曲の紹介です。
デビューアルバム『New Eyes』(2014年)
2014年6月リリース。こちらはClean Banditのデビューアルバムです。全英アルバムチャートで3位を記録し、イギリスでゴールド認定を受けました。
モーツァルトの弦楽四重奏をそのままサンプリングした『Mozart’s House』に象徴されるとおり、クラシックとハウスを本気で衝突させた実験作でもあります。それでいて全体は驚くほどポップ。この時点で彼らのスタイルは完成していました。
全13曲のうち、ボーカルが入る曲のほぼすべてで別のシンガーを迎えているという構成も独特です。ジェス・グリン、シャーナ・バス、ヌーニー・バオ、そして当時まだ無名だったリゾまで。いま振り返ると、後にブレイクする歌手を先に見つけてしまう嗅覚の鋭さに驚かされます。
収録曲(通常盤)
- Mozart's House (feat. Love Ssega)
- Extraordinary (feat. Sharna Bass)
- Dust Clears (feat. Noonie Bao)
- Rather Be (feat. Jess Glynne)
- A+E (feat. Kandaka Moore & Nikki Cislyn)
- Come Over (feat. Stylo G)
- Cologne (feat. Nikki Cislyn & Javeon)
- Telephone Banking (feat. Love Ssega)
- Up Again (feat. Rae Morris)
- Heart on Fire (feat. Elisabeth Troy)
- New Eyes (feat. Lizzo)
- Birch (feat. Eliza Shaddad)
- Outro Movement III
『A+E ft. Kandaka Moore & Nikki Cislyn』:記念すべき彼らの初期を代表する曲で、デビューアルバムのリードシングルとして発売されました。UKチャートにもランクインしています。弦とハウスビートの組み合わせという、彼らの設計図がそのまま形になった1曲です。
『Rather Be ft. Jess Glynne』:おそらく彼らの曲の中では最も有名な曲ではないでしょうか?日本人を主人公にしたミュージックビデオは、日本人なら気になってしまいますね。まあ、日本人としてはツッコミどころが満載のMVではあるのですが。
そんなことはさておき、この曲は2014年に大ヒットしたのですが、名曲と称してもいいと思えるほどの曲です。初めてこの曲を聴いた時は、何度も繰り返し再生しましたし、視聴後は脳内に曲が残っているような感覚にも襲われました。中毒性が高いですね。
2014年1月に発売され、同年2月にはUKチャートで首位を獲得。UKをはじめ、ヨーロッパやアメリカなどでもロングヒットを記録しています。そして翌2015年のグラミー賞で最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞しました。ジェス・グリンはこの曲をきっかけにソロでも大成功を収めています。
2ndアルバム『What Is Love?』(2018年)
2018年11月、待望の2ndアルバムが発売されました。ヒット曲が数多く収録されているアルバムです。コラボ陣も非常に豪華です。
『Rockabye』『Symphony』『Solo』と、リリース時点ですでに全英1位を獲得済みのシングルが3曲も入っているという、ほとんどベスト盤のような構成。1stの実験性はやや後退しましたが、そのぶんポップスとしての完成度は上がっています。
シングル以外にも聴きどころは多く、マリーナとルイス・フォンシを迎えた『Baby』はスペイン語と英語が行き交うラテン寄りの1曲。エリー・ゴールディングとの『Mama』、ジュリア・マイケルズとの『I Miss You』も、それぞれまったく違う表情を見せます。1枚を通して聴くと、コンピレーションアルバムを聴いているような楽しさがあります。
収録曲(通常盤)
- Symphony (feat. Zara Larsson)
- Baby (feat. Marina & Luis Fonsi)
- Solo (feat. Demi Lovato)
- Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie)
- Mama (feat. Ellie Goulding)
- Should've Known Better (feat. Anne-Marie)
- Out at Night (feat. Kyle & Big Boi)
- Last Goodbye (feat. Tove Styrke & Stefflon Don)
- We Were Just Kids (feat. Craig David & Kirsten Joy)
- Nowhere (feat. Rita Ora & Kyle)
- I Miss You (feat. Julia Michaels)
- In Us I Believe (feat. Alma)
なお、日本盤やデラックス盤には『Tears』『24 Hours』『Playboy Style』『Beautiful』などが追加収録されています。以下の曲は、このアルバムに収録されています。
『Rockabye ft. Sean Paul & Anne-Marie』:レゲエアーティストのSean Paulとシンガーソングライターのアン・マリーをフィーチャーした楽曲です。Sean Paulについては説明不要ですかね。2000年代初期からレゲエシーンでは最もメジャーな存在です。
シングルマザーが子どものために働き続ける、という重いテーマをダンストラックに乗せているのがこの曲のすごいところ。2016年〜2017年にかけて大ヒットし、全英シングルチャートで9週連続1位、この年のクリスマスNo.1にも輝きました。この曲でブレイクしたアン・マリーは、その後ソロでもトップアーティストになっています。
『Symphony feat. Zara Larsson』:2017年リリース。Clean Banditらしい美しい楽曲です。タイトル通り、弦楽器を全面に押し出したアレンジで、彼らの持ち味が最も分かりやすく出ています。こちらも全英シングルチャート1位を獲得しました。
『Solo (feat. Demi Lovato)』:Demi Lovato(デミ・ロヴァート)をフィーチャーした楽曲です。テンポが良く、Demi Lovatoのボーカルもいい感じ。こちらも全英1位を獲得し、彼らにとって3曲連続の首位となりました。
『Tears ft. Louisa Johnson』:Louisa Johnsonの歌声とヴァイオリンの音色が実にマッチした曲ですね。ゆっくりと始まって、サビまで徐々に盛り上がっていく感じがGood!割とシンプルなミュージックビデオですが、水と火が印象的で美しい作品となっています。日本盤・デラックス盤に収録されています。
アルバム未収録のシングル
『What Is Love?』以降、いまのところ3枚目のスタジオアルバムは発表されていません。ただ、活動が止まっているわけではなく、シングル単位でコンスタントに新曲を出し続けています。
『Tick Tock (Clean Bandit and Mabel feat. 24kGoldn)』:2020年8月リリース。イギリスのマーベルと、アメリカのラッパー24kGoldnを迎えた1曲で、全英トップ10入りを果たしました。弦の使い方は控えめで、当時のポップスの流行を素直に取り込んだ作りになっています。
『Cry Baby (Clean Bandit, Anne-Marie, David Guetta)』:2024年8月リリース。『Rockabye』以来となるアン・マリーとの再タッグに、デヴィッド・ゲッタが加わるという豪華な組み合わせ。MVはメンバー自身が監督・制作しており、列車の旅を舞台にした映像も見どころです。
『Tell Me Where U Go (Clean Bandit x Tiësto x Leony)』:2025年リリース。ティエストとドイツのシンガー、レオニーを迎えたダンストラックです。そして何より、脱退していたニール・アミン=スミスが約9年ぶりにヴァイオリンで参加していることが、古くからのファンには大きなニュースでした。
来日公演
2018年には単独の来日公演に加えてサマーソニックにも出演しており、日本にもよく来てくれるグループです。
『Rather Be』のミュージックビデオが日本を舞台にしていたこともあって、日本に対する親近感を公言しているのも嬉しいところ。東京の街並みや銭湯、電車の車内といった風景がそのまま使われており、公開当時は日本でもかなり話題になりました。
彼らのライブは、打ち込みのトラックの上でグレースがチェロを弾き、ドラムが生で鳴るという編成です。音源で聴くとエレクトロの印象が強い曲も、生で聴くとぐっとバンドらしい熱を帯びます。弦楽器を生で鳴らすステージは音源とはまた違う迫力があるので、次の来日があればぜひ足を運びたいですね。
まとめ
『Rather Be ft. Jess Glynne』の大ヒットから、安定してヒット曲を量産してきたClean Bandit。全英シングルチャート1位を複数回獲得し、グラミー賞まで手にしたグループが、いまも同じ3人で活動しているというのは考えてみればなかなかのことです。
これから聴き始めるなら、まずは『Rather Be』『Rockabye』『Symphony』の3曲から。気に入ったら、アルバム『What Is Love?』を通しで聴いてみてください。実験的な初期の音が気になった人は、デビュー作『New Eyes』へ進むのがおすすめです。
脱退していたニールが再びヴァイオリンを弾き始めたことも含めて、3枚目のアルバムがどうなるのか楽しみに待ちたいところです。
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